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No-Fly.No-Life

飛行機と旅と、ときどきバイクについて語ります

機内でヘッドホンが発火

ニュースによっては「爆発」とも「発火」とも・・・

www.bbc.com

書いてみたら収集のつかない地味につまらない記事になっちゃいましたw

でも、できたら読んで下さい!w

近年、主にサムスンのせいでリチウムバッテリーの危険性に対して、ようやく世間も注目しだしたんじゃないでしょうか

残念ながら、日本ではまた韓国か・・・、という感覚が強いようです

ネットの見すぎかもしれませんが

今回のこれも、メーカーを明らかにすべきという声があったりして、それは確かに知りたいですが、現実問題リチウム電池なんてどこが作ろうが基本的には危険なもので、近年、航空業界の安全規定を策定する人間の頭を一番悩ませているのは、実はリチウム系のバッテリーなんです

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こちらはキャセイリチウム電池の手荷物に関するQ&A

JALの場合はQ&Aではなく、持ち込み制限品リストがありました

両者とも一言でリチウム電池と言ってもかなり細分化して搭載可or不可を決めています

 

ではなぜ、リチウム電池に対してこんなに敏感なのか

危険品は他にもあるじゃないか?

となりますよね

実際に、航空輸送における危険品は9種類あり

1.火薬・弾薬(花火含む):8割は航空輸送不可

2.ガス:可燃性・非可燃性・毒ガス

3.可燃性の液体:厳密には一定条件下で可燃性のガスを発生する液体

4.可燃性の個体:同じく一定条件下で可燃性のガスを発生する個体

5.酸化性物質:これだけ未だにどういう危険品なのかよくわからないんですw

6.毒物(気体を除く):単純な毒と、病原体(HIVコレラなど)

7.放射性物質

8.腐食性物質

9.その他:飛行機には直接危険を及ぼさないけど環境に害があるやつとか

もっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ

JALCARGO - 危険物ラベル

んで、9の分類(以下RMD)には本当にいろいろ含まれてて、例えばドライアイスとか、飛行機のエンジンとか、自動車とか、化粧品とか、etc.

自動車とかなにが危険やねんとか思うんですが、このRMDのなかにリチウムも含まれており、

さらに

リチウムイオン電池(再充電可能)なのかリチウムメタル電池(再充電不可)なのか

・単体で梱包されてるのか、それとも機器の中に組み込まれてるのか

・電気容量やバッテリーのセル数

などでかなり細分化されて、危険品の程度を決められます

ちなみに、キャセイでは単体のリチウム電池で容量の大きいのものは飛行機で運べないことになっています

僕が入社した当初はリチウムメタル電池の単体・容量の大きいのものはダメだったのですが、途中から厳しくなりリチウムイオン電池も不可になりました

さて、話をもどして、なぜリチウムだけ厳しいのか

リチウムだけ、やたらと不安定で、しかも危険性を発揮したときにおさえられないからなんです

上記9分類のうち、例えば可燃性の物なら発火した時に貨物室内を真空にするとか、あるいは消火剤をぶっかけるとかして少なくとも近くの空港に降りるまでの安全性は確保できますよね

毒物にしても、客室は気密なので、貨物室で漏れても実は客室は無害だったりします

到着したあとが大変だけど←

でも、リチウムは真空でも燃えるし、水をぶっかけようが消火剤をぶっかけようが燃えるんです

実際にそれで飛行機が墜落してますしね

UPS航空6便墜落事故 - Wikipedia

聞いた話ですが、ここらへんから一気にリチウムに対して航空業界はさらに厳しくなったらしいです

ただ、ここでもいやらしい話ですが、航空貨物を扱う代理店としてはリチウムの輸送需要は大きいのでいっぱい運びたい

一気に大量に運べれば値段も輸送コストが安くなりますからね

しかし、飛行機の安全を最優先するIATA&ICAOは極力制限をかけたい

毎年、この両者の間でせめぎあいが行われてるそうです

※IATAとICAO

ICAO:飛行機の安全運行に関する様々な研究をする機関

IATA:航空業界のあらゆる規定を作る機関

IATAの安全規定はICAOのデータを基に作られてます

 

さて、長々と書いてきましたが、言いたいことは2つ

1つ目

皆さんの手荷物にはあなたも知らない危険品が実は紛れています

もちろん預け入れて荷物にも

例えば、パソコンの予備バッテリー

これは受託手荷物に入れられないので、検査で弾かれてゲートで荷物チェックされます

他には殺虫剤

日本の殺虫剤は威力がいいので手土産に買っていく場合があるみたいですが、厳密には毒物なので航空貨物としてしか運べません

こういう場合、ゲートでセキュリティスタッフが手荷物を開けるよう依頼が入りますが、間違っても拒絶しないでください

日系の航空会社はお客様は神様なので、ゴネれば乗せてくるかもしれませんが、外資は安全が全てなのでそこで拒絶したら99.9%飛行機には乗せてくれないし、ゴネたら危険人物とみなされ最悪通報されます

ちなみに、珍しいところではドリアンも持ち込み禁止品ですw

さらに、手荷物でドリアンを預ける場合は申告が必要です

まぁ、持ってきても検疫で弾かれますけど・・・

 

2つ目

リチウムってやっぱ怖いじゃないですか

で、最近、耳に入れるタイプのイヤホンあるでしょ?

AirPodsとか

あれつけてる人は怖くないんですかね?

でも、便利だからほしいっちゃ欲しいんですよね

www.makuake.com

これなんかすごいほしいんですけど、やっぱ怖い

だって、耳の中で発火したら下手したらもう二度と音が聞こえなくなるわけですからね

あー、でもほしい・・・